◇清硯社(書道)
会 長 菅沼良策(昭30 商)
連絡場所 〒251-0033 藤沢市片瀬山 2−1−5
Tel 0466−26−0187
講 師 中村清園先生
稽古日 毎月第2日曜日 13:00〜15:00
場 所 『小糸市民の家』
◇清硯社会員名簿
番号 |
氏 名 |
住 所 |
電 話 |
卒年 |
学部 |
1 |
中村すみ恵 |
藤沢市本藤沢1-13-13 |
0466-82-9547 |
66 |
短経 |
2 |
菅沼良策 |
藤沢市片瀬山2-1-5 |
0466-26-0187 |
55 |
商 |
3 |
石井志靖 |
藤沢市高倉401 |
0466-44-5189 |
60 |
商 |
|
角田 守 |
藤沢市獺郷1310-3 |
0466-48-3574 |
58 |
政経 |
5 |
角田栄子 |
藤沢市獺郷1310-3 |
0466-48-3574 |
賛助会員 |
6 |
金子勇二 |
藤沢市辻堂2-22-9 |
0466-36-4335 |
62 |
法 |
7 |
鈴木茂雄 |
藤沢市本町1-4-14 |
0466-23-6408 |
49 |
法 |
8 |
柴田倭敏 |
藤沢市藤沢1-1-23-306 |
0466-27-7291 |
63 |
政経 |
9 |
田村守孝 |
藤沢市大庭5106-9-102 |
0466-87-6158 |
67 |
工 |
10 |
西島恒博 |
藤沢市大庭5255-4-101 |
0466-87-9887 |
62 |
法 |
11 |
山崎喜知 |
藤沢市大庭5055-6-2-25-2512 |
0466-88-1734 |
63 |
商 |
◇会場風景
 |
 |
| 設立準備会 取決めは簡単に分かり易く |
中村先生も力が入ります |
 |
|
| 筆の持ち方から指導 |
老生徒たち |
 |
 |
| 正真正銘 八十の手習い |
生徒は緊張 先生も少々緊張 |
 |
| 皆んなで 楽しく いつまでも 明朗共楽 不倦精励 |
第26回藤沢書道展準大賞に輝く
……校友中村すみ恵女史の快挙……
清硯社(書道愛好会)
金 子 勇 二
(昭37法)
 |
| 第26回藤沢書道展 入賞者 |
平成十九年三月六日(火)より三月十一日(日)まで、藤沢市民ギャラリーで開催された第二十六回藤沢書道展の審査会員の部に、校友中村すみ恵氏(昭41短経)が入賞者として、大賞該当者無し、準大賞三名の一人に選ばれた。わが明治大学校友会藤沢地域支部には誠に名誉なことであり、同窓である我々にとつても大きな慶びに堪へない。
特に、書道愛好サークル清硯社は中村すみ恵氏(清園先生)を講師に迎へて毎月一遍、『小糸市民の家』でお習字を稽古してゐる間柄だ。老蒙草舎の生徒一同は大喜びである。
早速、清硯社会長菅沼良策氏(昭30商)のお供をして、藤沢市民ギャラリーへと見学に伺つた
 |
| 菅沼良策会長と中村清園先生(右) |
偶々、会場に詰めてゐらした中村清園先生にご挨拶を申し上げ、先生から作品の解説をして貰ふ。二部屋を続けて設けられた大きな会場の壁面は、四面とも総て隙間もなく見事な書の額で覆はれてゐて、入る者を圧倒する。
入口正面の中央には藤沢市長山本捷雄氏の『一灯照隅 万灯照国』の書、その隣りにわが校友国松誠氏(昭61法)の書『生祥』が全国市議会議長会会長の肩書きを付けて掲げられてゐた。お役目柄、義務と責任の上でのお付合ひであらう。やれやれ、ご苦労様なことである。仲々結構に書けてゐるが、まアまア、あの程度なら我々にも書けないことはない。
入つて左側の壁の中央に、今回は大賞該当者なし、準大賞三名の作品が掲げられてゐた。中村先生の作品を見る。
金 魚 洲 下 放 船 開 華 石 潭 邊 看 雨 来
愛 殺 南 天 雙 白 鷺 青 山 盡 處 卻 飛 回
劉ッ詩正月十九日平成丁亥睦月吉日
於夢庵書此 清園迂人
と書かれてゐる。
金魚洲下船ヲ放ツテ開ク 華石潭邊雨ノ来ルヲ看ル
愛殺ス南天ノ雙白鷺 青山盡クル處卻ツテ飛ビ回ル
と読み下すのださうな。明の時代の劉ッ(りゅうすう)といふ人の詩であると教はる。
草書体で書かれた難しい字は私には読めない。説明を受けて初めて、成程、この字はそのやうに読むのかと漸く理解する。
もとより私には書の作品の良し悪しを鑑賞する力はない。然し、雄渾闊達な筆遣ひ、文字の大小、強弱、墨の濃淡、線の美しさ、力勁さなどに思はず引き込まれる。何よりも、書全体のバランスが良い。一幅の画仙紙の中に独自の世界を現出してゐる。
横山大観は『画は気韻生動を貴ぶ』と言つたが、中村先生の書にはその気韻生動があるやうに私には思へた。
本展覧会の最優秀作品に選ばれるに相応しい迫力を備へてゐると言へやう。
菅沼先輩と共に、立派な作品の制作に対して敬意を表した。
『まだまだ私などは駄目で、何処までやればよいのか、先が見えません』
中村先生は謙虚に笑つてゐられる。
中村先生は日本書道界の大家明石春浦先生の門下である松浦北龍先生に師事し、現在も毎月お稽古に通つてゐるとのこと。笑顔を絶やさない優しい物腰態度ではあるが、書に対する情熱は並々ならぬものを感じさせた。
 |
| 中村清園先生の作品 |
他の方々の出展作品も丁寧に説明して下さる。
『丈幅いつぱいに沢山の字を書いても、書の作品としては余白を生かすことが大切です。字の書かれてゐない空間を大切にしたいですね。小さな字を書いて大きく見せられたらよいと思ひます』
成程、造型美術である以上バランスの重要なことはよく分かる。
『書は蔵鋒(ぞうほう……筆の穂先を隠して書く運筆)で書くので、穂先の見える字は露鋒(ろほう)と言つて、専門家の間では品下れるものと言はれます』
我々の知らないことを易しく教へて下さる。
『つまり、パンティを穿いてゐるのはいいけど、脱いじやつたら下品だと、かう言ふ訳ですね』
思はず私が自己流の解釈をしたら
『まア、……』
先生は呆れたやうな顔をなさつた。途端に、隣りにゐた菅沼先輩から殴られさうになつた。
名前の入れ方も、楷書の書であれば、楷、行、草いづれで書いてもよいが、行書、草書の書に楷書で名前を書いてはいけないとか。落款の押し方も白文(本名)は上に、朱文(雅号)は下に押すものであると言ふ。
『あら、この方の落款は横になつてますよ』
ある作品の前で中村先生は足を停めた。孟郊の『遊子吟』が二行に綺麗に書かれてゐたが、二つ押した落款の内、朱文が横向きになつてゐた。
『良い作品なのに……』
惜しいやうな顔をなさる。先生はどの作品にも必ず良い処を見つけてそれを話すので、聴いてゐても聞きよい。
身近にゐられる中村先生の活躍を私たちは嬉しく思ふ。同時に、その健筆の益々盛んなることを祈るものである。
会場を後にして外に出ると、春はもうすつかり其処まで来てゐる午後の日であつた。
(平成19年3月7日 記す)
清硯社の発足と第一回目の授業
平成18年10月11日
会 長 菅 沼 良 策
(昭30 商)
平成18年10月9日(月)、大庭の『小糸市民の家』で書道愛好会の設立準備会が開催され、藤沢地域支部では第六番目のサークルとして『清硯社』がこの度発足いたしました。
発足の経緯について若干触れますと、去る八月下旬から九月上旬にかけて、第2回明大チャリティアート展が藤沢駅ビルの市民ギャラリーで開催されました。実行委員長の永友亨氏を初め関係各位の熱意で、第1回目を上回る来場者があり、アート展が成功裡に終了したことはホームページ等で報告され、ご高承の通りであります。
そのアート展の書道の部に、新会員の中村すみ恵さん(昭41短経・雅号中村清園先生)が作品を出品されました。全国規模の書道展にも度々出展されている中村さんの作品は、私などには感想の言葉も見つからない程の立派なものでありました。聞くところに依りますと、中村さんは藤沢市内でも何ヶ所かに書道教室を開いて、指導をしているとのことです。以心伝心と言うか、中村さんにご指導を戴けるものなら是非戴きたいと言う雰囲気が、それとなく漂っていました。日頃から書道に研鑽を積まれている角田守氏(昭33政経)や、字は下手だが興味は持っている(本人の弁)金子勇二氏(昭37法)が中村さんにその意向を伺ったところ、教授料も破格に安く(当初ボランティアで無料とのお話もありました)、快く引き受けて戴けることとなりました。そして、今回のサークル結成準備会開催の運びとなった次第です。
準備会に出席された方は、中村清園先生を含め全部で10名でした。協議の結果、次の通りに決定致しました。
| |
名 称 |
: |
清硯社(清園先生の清の字を戴きました) |
| |
講 師 |
: |
中村清園先生 |
| |
会 長 |
: |
菅沼良策 |
| |
稽古日 |
: |
毎月第2日曜日 13:00〜15:00 |
| |
場 所 |
: |
『小糸市民の家』 |
| |
教授料 |
: |
月額 1000円(6ケ月分前納) |
| |
会 費 |
: |
年額 1000円(事務連絡費に充当) |
かくして、藤沢地域支部内に書道愛好サークル『清硯社』が誕生、発足したのです。
直ちに、初回の授業が始まることとなりました。
先生から与えられた課題は、自分の姓を書くことでした。各自が用意してきた用具で、半紙に自分の苗字を書く。とても六十歳を過ぎた人達とは思えない真剣な顔、顔、顔。まるで、何十年か昔にタイムスリップした様でした。
先生は、それぞれの作品を見て、本当に丁寧に指導をして下さいます。その指導手法と言うか、話法と言うか、話し方が是また実に見事で、永年の経験なのか、お人柄なのか、拙い文字にも拘わらず、稽古意欲をますます盛上げるような語り口で、それぞれの作品について全員に優しく説明をしてくれます。皆んな満足感に満ち溢れているように見受けられました。
藤沢地域支部に、中村清園先生という優れた人材の入会されたことを知って誇りと喜びを感じたのは、そこに出席している全員の共通した思いであったと考えます。
『皆んなで 楽しく いつまでも』
これが清硯社のモットーです。この合言葉で、これから何事も進めて行きたいと思います。
次回は、11月12日(日)で年賀状、12月は書初めについて勉強することになっております。
格調高いサークルが新たに誕生できたことを各位と共に喜び、健全な発展を心より願うものです。
校友の皆さんのご参加をお待ち致しております。
清硯社発足によせて
中 村 す み 恵(清園)
(昭41 短経)
平成十八年八月、藤沢市民ギャラリーで開催された第二回明大チャリテイアート展に初めて出品させていただいた書作品がきっかけで、藤沢地域支部の中に書道愛好のサークル『清硯社』が発足いたしました。これも諸先輩方のご尽力の賜物であり、感謝しております。
この会のモットーは『皆んなで楽しくいつまでも』です。この簡潔で分かり易い言葉は、この世に生きる喜びで満ち溢れています。
「皆んなで」は、人はひとりでは生きられない。“鯛もひとりじゃ旨からず”です。
「楽しく」は、できることなら楽しく生きたいとの思いです。それには待っているだけでなく、自ら行動し、発信したいものです。
「いつまでも」は、会員が元気で長生き、また後輩の方も入会し、いつまでも会が続き発展しますようにと願っています。
この素晴らしい方々との出会いがあり、共に集い、共に学び合えることは、私にとっては至福のひとときです。至らぬところが多々あると思いますが、どうぞ末永くよろしくお願いします。
私事を少々書かせていただきます。
私は学生時代から書を続けて来ました。これからも書を学び続けますが、何故だろうかと自問することがあります。なんで書に惹かれるのだろう。
筆を白紙に下ろすときの緊張感がたまらないのです。
新雪に一歩踏み出すごとくなり
白紙に筆を下ろす一瞬 自作
一回こっきりの真剣勝負、やり直しのきかない人生のようです。書はその時の心境やら天候やら、一枚とて同じものは書けません。一期一会の出会いです。
そんな書に惹かれ、これからも書の道を歩む所存です。
一つお願いがあります。お稽古の時以外は先生と呼ばないで下さい。中村さん、すみ恵さん、どちらでも結構です。人生においても諸先輩に大いに学びたいと思っています。
校友会、清硯社のご清栄、会員の皆様のご健勝、ご健筆をお祈り申し上げます。
|