支部長の窓
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◇第84回箱根駅伝(平成20年)

 平成20年の箱根駅伝に、残念ながら明治大学の出場はなかった。予選会第11位、僅差で本大会への出場を逸したのである。選手諸君並びに関係者の皆様方の無念さは幾許か、察するに余りある。
  年末も押詰まった頃、明大選手二名、東野賢治君(3年)と石川卓哉君(2年)が学連選抜チームに選ばれ、2区と3区を走ると云うニュースが飛び込んで来た。急遽、沿道に立ち、3区を走る石川卓哉選手を応援することとなった。
  当日は、競走部の部長松本穣教授、遠藤和生監督、OBの紫交会の皆様も藤沢まで応援に駆けつけられた。箱根駅伝を機縁にして、また新しい人の輪が広がったのである。
  西島恒博支部長の呼掛けで、昨年10月30日に八幡山のグラウンドに激励慰問に出掛けたことと併せて掲載する。

     第3区を走る石川卓哉選手(明大2年)(学連選抜)の雄姿  平成20年箱根駅伝

  

◇明大八幡山グラウンドへ激励慰問

   
   左から4人目古畑善康支部長(茅ヶ崎) 右から3人目長島千秋幹事長(大和)  
 松本先生の話を聞く古畑善康茅ヶ崎地域支部長  西弘美駅伝監督、松本教授、門田勝功氏
 門田勝功氏(左)と篠崎行伸氏 喧しそうな先輩  西駅伝監督、古畑支部長、松本教授
 競走部長松本穣教授のご挨拶  金一封を贈呈する西島恒博支部長

  
   八幡山競走部激励慰問の記

                  門  田  勝  功
                      (昭35経営)

 
  平成19年10月20日土曜日、立川の昭和記念公園で東京箱根大学駅伝の予選会が行われた。参加42大学、487名の選手が一斉スタートをし、各校上位10名の記録のトータルで優劣を競うのである。そして、9位までに入ると正月の箱根駅伝、本大会への出場権が与えられる。
  明治大学は合計タイム10:16:54で11位であった。僅かな差で本大会出場を逃した選手諸君や関係者は誠に残念なことであろう。その気持は充分に推測出来る。
  予選会から10日ほど後の10月30日火曜日、藤沢地域支部の有志の皆さんが、八幡山のグラウンドに競走部を激励慰問に行こうと云うことになった。私も、学生時代は競走部に所属していたこともあり、同行することにした。一行は西島恒博支部長、金子勇二顧問、永友亨副幹事長、篠崎行伸副幹事長、田村守孝副幹事長、印南静夫氏、角田守氏、それに茅ヶ崎地域支部長古畑善康氏と大和地域支部幹事長長島千秋氏が特別に参加し、全員で10名である。
  予定より早く10時半頃八幡山のグラウンドに到着すると、一部の選手がまだ練習をしている最中であった。他の選手は砧公園の方へロード・トレーニングに出ていると云う。部長の松本穣先生や遠藤和生監督、西弘美駅伝監督もグラウンドに出ていられる。早速、挨拶をした。
  先生方の気持は充分理解出来るところであり、下手な慰めの言葉は憚られる。松本教授は予定があり、今日は此処に来られないと聞いていたが、やり繰りをつけて駆けつけられたとのこと、我々の気持が通じていることを嬉しく思った。
  練習とその後のクーリング・ダウンを終えた選手諸君を交えて、合宿所の食堂で昼食会を開いた。
  三名の先生方からそれぞれ話しがあり、西島支部長、茅ヶ崎の古畑支部長、大和の長島幹事長、神奈川県西部支部を代表して金子顧問から激励の言葉が述べられた。私も競走部のOBの一人として、一言励ましの言葉を述べた。西島氏と古畑氏から藤沢地域支部、神奈川県西部支部からとして慰問金が松本部長に贈呈された。
  会食は和やかなものであった。若い選手たちと言葉を交わしているのは気持がいい。自分にもかって有った純粋で一途な日々が蘇って来るような気がする。
  箱根駅伝に出場するのは素晴らしいことだ。其処で立派な成績を挙げることが出来たら、それは何物にも代え難い栄誉であろう。然し、選手諸君の目標はそれが総てであってはならない。長距離競技を通じて己の人格を向上させることこそが大切だ。苦しい練習に負けない忍耐力、スランプに陥つても挫折しない克己心、強い相手を恐れぬ闘争心、敗者に対する思いやりの心などなど、それ等の徳性が君達の人間性を向上させるのだ。箱根を駆けることだけが総てではない。駅伝監督の西先生が言われた言葉とか。競技はグラウンドの上だけではない。日常の生活態度や姿勢の中に競技に対する心構えが有ると。誠に至言である。
  『(オリンピックには)勝つことではなくて参加することに意義がある』と云ったのは有名なクーベルタン男爵であるが、それに続く言葉は案外知られていない。『人生において大切なことは、成功することではなくてストラッグル(もがき苦しむこと)することである……』
  この言葉を今年の明大競走部の選手諸君に贈りたい。雌伏することは更に大きな飛躍のためである。
  短い時間であったが、八幡山への我々の訪問は意義のあったことと考える。後日、明大競走部のホームページを開いて見たら、『校友会藤沢支部の皆様、有り難うございました。藤沢支部の方々が合宿所において激励会を開いて下さいました』と云う記事が掲載されていた。我々の気持は選手諸君にも通じたのである。

  

◇藤沢市内校友へ地域支部長よりの手紙

   

   第84回東京箱根間往復大学駅伝競走について

               平成19年12月20日
              明治大学校友会藤沢地域支部
                 支部長 西 島 恒 博

 
 校友の皆様、残念なことに来年(平成20年)正月の第84回東京箱根大学駅伝に母校明治大学の出場は叶ひませんでした。10月の予選会では僅かの差で出場資格を逃してしまひました。3年連続して藤沢銀座通り角を埋めた紫紺の旗の波も、今度の正月は遠慮をすることとなりました。
  去る10月30日(火)、藤沢地域支部は支部長以下校友有志7名と、茅ヶ崎地域支部支部長古畑善康氏、大和地域支部幹事長長島千秋氏と共に、八幡山の明大グラウンドへ競走部の激励慰問に行つて参りました。
  英語には fair weather friend と言ふ熟語があるさうです。訳せば『晴天の日の友』順境の友とでも言ふことでせうか。脚光を浴び、華やかに持て囃されてゐる時は近づいても、一端逆境に陥ると潮の引くやうに離れて行く人のことを言ふさうです。私たちは fair weather friendにはなりたくない。このやうな時にこそ選手諸君を激励したいと八幡山に出掛けました。
  明大の皆さんは喜んで下さいました。競走部部長の松本穣先生(商学部教授)は予定にあつた大事な会議への出席を取りやめて八幡山に来てくれました。『最重要事項を最優先しました』が松本先生の言葉でした。遠藤和生競走部監督、西 弘美駅伝監督、そして午前中の練習とクーリング・ダウンを終へた駅伝の選手諸君を交へて合宿所の食堂で会食懇談をしました。流石に、結果の悪さのためか、口数も少ないやうでしたが、それだけに、来年を期する心に秘めたものを窺はせる気配を感じさせました。先生方の悔しさはさぞかしのものであらうと推測されます。
  藤沢地域支部には校友の皆様方よりお寄せ戴いた駅伝応援のファンドがあります(10/29現在残 248,143円)。その内より50,000円を激励慰問金として競走部へ進呈して参りました。此処にご報告申し上げます。

 恒例となつた県道30号線際、校友吉澤陽子税理士事務所の前にテントを張り、大学駅伝を応援したお正月の行事も来年はお休みとなりました。然し、選手諸君は一日も休むことなく厳しい練習に精進してゐます。この選手諸君を信じ、指導に当たる先生方に信頼を寄せ、次の第85回大学駅伝を期待し、待ちたいと存じます。校友の皆様方も宜敷くお願ひ申し上げます。
  毎年々々応援のご寄附をお願ひし、ご協力を戴きました。有り難うございました。本年は、御礼とご報告のお便りとさせて戴きます。
  校友の皆様、どうぞ良いお年をお迎へ下さいませ。

   

◇石川卓哉選手(明大2年)学連選抜で第3区を走る

   
   母校を代表してひた走る石川卓哉選手  
 来た!! 石川選手  足取りも軽く
 力強く  余裕さえ持って
   
 意志と    力と    信念で
 区間8位の好走を見せた石川選手  来年も頑張って
   
   応援に駆けつけた松本穣教授と紫交会の皆さん  右端背中姿は西島恒博支部長  
 紫交会(競走部OBの会)の皆さん  鬼の先輩たちもこのひと時は和気藹々

  

   
  平 成 20 年 の 箱 根 駅 伝

           副幹事長  田  村  守  孝
                      (昭42 工)

    
    
  平成20年の正月は、明治大学校友会にとっては寂しいものであった。第84回箱根駅伝に母校が出場しないからである。それでも、学連選抜チームに選ばれた明治の選手2名が第2区と第3区を走ると聞けば、これは応援しない訳にはいかない。西島恒博支部長と幟30本を用意して例年の応援場所に出掛ける。
  幟を組立て準備をする内に、段々と校友も集まって来る。高田潤一郎氏、金子勇二氏、三田勉氏、永友亨氏、柴田倭敏氏、長谷川将顕氏、佐藤英雄先生、中西実先輩の方々だ。幟の一部を吉澤陽子先生の事務所のフェンスに結び付け、往路の選手が駆ける道路の東側に移動する。時間が迫ってくるにしたがい沿道の観衆は膨れ上がって来た。持参した脚立の上でカメラを構える。第3区を走る石川卓哉選手を何んとかカメラに納めたいと思う。一瞬の内に通り過ぎる選手の姿を捉えるのは、技量の未熟な自分には仲々至難のことである。もし失敗したら、との不安が頭をかすめる。その瞬間にどんなハプニングが起こるか分からないからである。
  来た! 夢中になってシャッターを押す。あっと言う間に近づいて来た石川選手は、息をのむ間もなく目の前を通り過ぎた。その後姿まで、確かに撮ることが出来た。出来映えの良し悪しは分からないが、記憶に留めるべき瞬間を押さえることの出来たのは満足であった。ホームページ委員長の三田勉氏が、私の撮った写真を使つてくれたことには感謝している。
  明大競走部の部長松本穣先生や遠藤和生監督が此処藤沢まで応援に来て下さっていた。私の担当した一昨年の家族バス見学会で八幡山を見学し、また、昨年10月に選手たちの激励慰問のため訪問して以来のお知り合いだ。
 先生方の他に競走部OBの会・紫交会の皆さんも来ていられる。副会長の山口光章氏、小林芳行氏、田村厚氏、石川元喜氏、桑田洋平氏である。皆さんが箱根駅伝を駆けており(中には14年間の冬の時代の方もいられるようだが)、箱根に大変な情熱を燃やしている方々だ。
  この方々を指導した楠雪高先生は、ご自身、現役の時に藤沢を駆けて、それを生涯の思い出として、藤沢の城南にお家を建ててお住まいになられたと云う。残念ながら八年前に亡くなられるが、四年前、明治が西先生の指導の下、復活出場を果たした時、皆さんは楠先生の奥様の処へ報告とご挨拶に行かれたとか。師弟愛の熱い思いに触れたような気がした。
  私たちの今年の箱根駅伝はこれで終わるが、明治大学の箱根駅伝はこれから大きな花を咲かせる筈である。沿道に住む一校友として、絶えることのない声援を送り続けたいと思う。

 







 

   

 

 
 
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